こんにちは。
グレート・ザ・真駒内です。
かなり時間が経ってしまいましたが、
今日はこのお話の続きをしようと思います。

そんなわけで、企画は見事に採用されたのですが、
企画書の時点で『7月の約束』の監督はすでに決まっていました。
2020年の
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」(以下、ゆうばり)で
長編グランプリを獲得した
『湖底の空』の佐藤智也監督です。
2020年のゆうばりは、
従来の冬開催ではなく夏開催に舵を切ったものの、
コロナ禍によりリアル開催を断念し、
初のオンライン開催となりました。
私は当時、事務局を担当しており、
佐藤監督とはメールや電話でやりとりすることが多くありました。
その後、2021年初頭のゆうばり全国出前上映では、
都内での上映会や、夕張市内での凱旋(?)上映会に
佐藤監督が駆けつけてくれたり
2022年のゆうばり(引き続きオンライン開催)には、
グランプリの賞金(支援金)を元手に制作した
短編映画『DEAD OR ZOMBIE ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない』を
出品してくれたりと交流する機会が続きました。
さらに、2023年7月には
北海道国際映画祭の前身である
「北海道まある+映画祭」を幌加内町で開催するのですが、
その際にも『湖底の空』を上映したいと思い、
佐藤監督にオファーしていました。
そんなご縁もあって佐藤監督にお願いしたのですが、
監督ご自身は
「爽やかな青春映画を、なぜ自分に?」
と思っていたそうです。
私が佐藤監督にお願いした理由は、
作風のマッチというよりも、
何より「誠実な人柄」でした。
行政が関わる映画制作は、
自主映画のように自由に作れるわけではありません。
制作の過程では、常識や倫理観も問われますし、
区役所から予期しない要望が出てくる可能性もあります。
そうした難しい調整も、
大人で誠実な佐藤監督なら
きっと受け止めてくれるだろう。
そう思ったのです。
実際には、
あまり面倒なことは起こりませんでしたが、
若い役者陣や札幌の制作チームとの関係づくりなど、
佐藤監督の立ち回りはとても上手で、
私にとっても学ぶことばかりでした。
暑い日に手稲山をロケハンで登山してもらうなど、
体力的にはかなり無理をさせてしまい、
そこだけは申し訳なかったです。
脚本家の人選も企画書に記しており、
私が起こしたプロットをもとに、
脚本は灯敦生さんに書いていただきました。
灯さんは、
ヒロインとして映画『ニート・ニート・ニート』(2018)に出演しており
私はその映画の宣伝をお手伝いしていました。
灯さんは2019年のゆうばりにもゲストとして来ていて
2022年のゆうばりでは自らのプロデュース作品が上映されていました。
俳優としても脚本家としても多忙な灯さんでしたが、快く協力していただきました。
主要キャストについては、
専門学校や高校にご協力いただき、
オーディションを経て起用しました。
実はその専門学校では、
かつて私が非常勤講師を務めていたこともあります。
あのメンバーの中から役者やタレントとして
将来羽ばたく人が現れることを期待しています。
ちなみに、
劇中でジロウの生家として登場するラーメン店
(次郎本人が「あんかけ焼きそば」を注文するお店)は、
手稲区内をロケハンしている際に
たまたま飛び込みで入ったお店でした。
とても美味しかったのはもちろん
店舗と住居が一体型になっている間取りが、
イメージしていた「あばれはっちゃく」のような世界観に合って
その場で撮影場所としてオファーし、
マスターにも出演してもらいました。
ただし、店名は出さないこと。
常連さんを大事にしたいというマスターが出した唯一の条件でした。
実はこのマスターの出演が
2025年の「ていね山映画祭」で制作した
第3弾映画『Galaxy1023~手稲区移住計画~』への
ささやかな伏線にもなっています。
そんな訳で1本の短編映画を作る裏には
さまざまなご縁が重なっていたんだなと
いま改めて振り返ってみてとても感慨深いです。
そろそろ長くなってしまったので、
今回はここまでにします。
次回は、なるべく早めに
『7月の約束』を上映した後から現在へと
つながるお話をできればと思います。
